「Santiago de Compostelaじゃない?」
先生にそう言われても、最初はピンときませんでした。
そもそも私は、スペイン巡礼というものをよく知りません。
そこで家に帰ってから、さっそく調べてみました。
「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」
「スペイン巡礼」

画像もたくさん検索しました。
すると――。
「あれ?」と思う景色が出てきます。
誘導瞑想で最初に見た、崖と大海原。
それは、巡礼路の先にある「地の果て」と呼ばれるフィステーラの景色に、どこか似ていました。
そして、石畳。
石造りの建物。
グレーがかった街並み。
大きな広場と、その前にそびえる重厚なカテドラル。
それらも、サンティアゴ・デ・コンポステーラの景色と重なるように見えます。
もちろん、「ここだ!」と断言できるわけではありません。
誘導瞑想で見たイメージが、本当に過去世の記憶なのかどうかもわかりません。
でも、そんなことよりも私の中で、もっと強い感情が湧いてきました。
「実際に行って、自分の目で見てみたい。」
私はスペイン語なら少しわかります。
それなら、行けるかもしれない。
そう思ったら、もう止まりませんでした。
ここ10年、20年ほど、私は海外旅行からすっかり遠ざかっていました。
それなのに久しぶりに、ワクワクが止まらない。
何かがムクムクと自分の中から湧いてくる。
大げさかもしれませんが、
「ああ、私、生きてるな。」
という感覚が戻ってきたようでした。
そして私は、その気持ちを信じてみることにしました。
スペイン巡礼に行こう。
ところが。
当時の私には、一つ大きな問題がありました。
スペインを100km以上歩くどころか、
駅の階段を上るだけでも息が切れていたのです。
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次回
「行くのは、2年後。」
行きたい。でも、今は歩けない。
だから私は、スペイン巡礼を一つの目標にすることにしました。
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