いよいよスペイン巡礼へ。
今回歩くのは、いくつもある巡礼路の中で最もよく知られている
「フランス人の道(Camino Francés)」です。

本来はフランス側のサン=ジャン=ピエ=ド=ポールから出発し、
ピレネー山脈を越えてスペインに入り、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで約800km。
1〜2ヶ月ほどかけて歩く道のりです。

……さすがに、それは今の生活ではできません。

そこで今回は、サンティアゴまで約114kmの町、
Sarria(サリア)からスタート。
6日間かけて、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指します。

ところが、Sarriaまでが遠い。

9月15日22時30分、成田を出発。
成田からドバイまで約10時間。
ドバイからマドリードまで約7時間。
そしてマドリードからSarriaまでは、さらにバスで約6時間。

もちろん、その間には乗り継ぎの待ち時間があります。
空港では預けた荷物がなかなか出てこなくて、1時間以上待ったりもしました。

ようやくSarriaのホテルに到着したのは、現地時間9月16日の21時30分頃。
日本時間なら、9月17日の午前4時30分頃です。

横浜の自宅を出発してから考えると、
30時間以上。
座っているだけとはいえ、足はむくむし、これはこれでなかなか大変。

とはいえ、まだ始まったばかり。
このときは元気です(笑)。

今回は、ツアーで歩きます。
宿泊はホテル。
スーツケースは車で次のホテルまで運んでもらえます。
添乗員さんと現地ガイドさんがいて、道案内から宿泊、食事の手配までしてくださる。
余計な心配をせず、
「歩くこと」に集中できる巡礼です。

朝はだいたい7時か7時半に朝食(ホテルによる)。
その1時間後の8時か8時半に出発します。
この時期の日の出は8時40分頃なので、歩き始めてしばらくすると朝日が昇ってきます。

途中の村でトイレ休憩をしたり、コーヒーを飲んだり。
13時半〜14時頃、ちょうど村に着けばランチ。

その日の距離にもよりますが、ホテルに到着するのは夕方頃です。

夕食はだいたい20時。
日の入りも20時過ぎなので、その時間でもまだ外は明るい。
日本とは違う一日のリズムが始まりました。

私が想像していた「巡礼」とも、少し違いました。
道は「山の中」というより、森の中。
以前歩いた熊野古道とは、ずいぶん違います。

熊野古道が登山、それも縦走に近い感覚だとしたら、
Sarriaからの道には多少のアップダウンはあっても、「登山」という感じではありません。
舗装された道もあれば、車道と並んで歩く場所もあります。

でも、木々に囲まれた古い道に入ると、本当に素敵です。
牧場の横を通ることも多く、最初は気になったその匂いにも、だんだん慣れてくる。
そのうち、なぜかちょっと懐かしいような気さえしてきます。

そして意外だったのが、
犬と一緒に歩いている巡礼者が結構いること。
犬用の巡礼手帳まであるそう。うらやましい。
「Almaも一緒に歩けたらなぁ。」

短い日は約13km。
長い日は約29km。

もちろん足は痛くなります。
それでも、お天気にも恵まれ、気持ちはとても晴れやかでした。

そして、いよいよここから。

この旅で私が感じたこと。
過去世のイメージと、実際に歩いた場所。
歩きながら浮かんできたこと。
心の変化。

そういうことを、少しずつ書いていこうと思います。

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次回
まずは巡礼1日目。
SarriaからPortomarínへ。
早速いろんなことを感じるよ。